花立石の改修作業しております。
おはようございます。
但馬、豊岡のお墓と墓石のプロ、おおきた石材店のカズ(stoneman-ohkita)です。
今現在、ご遺骨をお持ちで、その行き先をお探しの方、あなたに一番あった安置先を探しませんか?
そのお手伝いをいたします。
お問い合わせは、こちらから。
ちょっと古いお墓の場合、
花立の石にお花を立てるのに、直接石にお供えするタイプがあります。
このような、形ですね。
直接、花立石の中にお花を挿すと、
お花が枯れてしまったら、その中で腐ってしまったりして、
掃除するにも、石自体をひっくり返して
水を流しながらの掃除となります。
非常に面倒で、
非常に効率が悪いですね。
特にたくさんお花をお供えする場合、大変すぎます。
そこで、最近のおたらしいお墓の花立は、この穴にステンレスの筒を
挿入してそこにお花をお供えするスタイルに一新されています。
じゃあ、うちのちょっと古いお墓は
大変だけど、我慢しろって、言うの!!
いえいえ、簡単にする方法がありますよ。
いろいろ方法がありますが、
いちばんおおきた石材店が使っている方法をお教えします。
まず、穴の大きさを大きくします。
穴が小さいとその中にステンレスの筒を入れるので、
更に穴がちいさくなって、
ホントに僅かしか、お花をお供えできません。
お一人のお墓、ご夫婦だけのお墓なら、我慢できるかもしれませんが、
代々墓、〇〇家之墓というお墓なら、せめて、60ミリくらいの穴を
開けた方がいい気がします。
というわけで、穴を開け直しました。
左が穴を開けなおした花立石。
右が元々開いていた大きさの花立石。
ずいぶん大きくなりましたね。
直径が58ミリの花立の筒です。
以前の花立の穴では
到底、入りませんよね。
開けなおした方の石にはすっぽりと入ります。
(まあ、当然ですが。。。)
このように、左右両方開けなおします。
開けなおすと言っても、簡単ではないわけです。
底の方の石が残ったとき、きれいに取れないと、
完全に筒が石にフィットしないので、浮いたようになってしまいます。
それを完全にフィットするようにするには、底に残った石を
長いノミで丁寧に取り除かなくてはいけません。
それだけではありません。
ちょっとお墓のことに詳しい人ならわかるかもしれませんが、
穴に雨水などが溜まると、筒を上に押し出したり、
場合によっては、完全に筒を外に押し出したりすることもあります。
また、豊岡市のように冬に氷点下になったりする地域では、
その残った水が凍って、花立石を割ってしまったりもするのです。
だから、
その穴に残った水は外に出るようにしなくてはいけません。
筒の中に水を受けるので、石自体には水がなくてもいいわけです。
いや、むしろ、
水はない方がいいのです。
そこで、横穴を開けます。
水抜きの横穴を開けます。
黒の色を入れて、
完成です。
水抜きの穴は、
右の穴は、こちら側。
左の穴はこちら側。
穴が見えるのは、かっこ悪いので、中側に空けてたこともあったんですが、
中側だと、真ん中の水鉢とピッタリくっ付いてしまうと、
水が逆に抜けないこともあります。
この写真のように、隙間が空いていると、
水が抜けないということはないのですが、
逆に水が抜けるは、汚れやすいでの、
その度に、石を動かして掃除しなくてはなりません。
なので、水抜き穴は外側に空けるようにしております。
お墓そうじの一番大変な作業が、
花立の掃除なの!!っていうあなた、
この機会にステンレスの筒に変えてみませんか?