兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー

【庵治石】世界一高価な石は世界一希少な石

    
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【庵治石】世界一高価な石は世界一希少な石

世界一高価な庵治石

西日本で「お墓の石」として特に有名なブランドの石について書いてます連載の4回目。
今日は「庵治石」の特長を中心に書いてみたいと思います。
兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店、大北和彦です。

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お墓のアドバイザー大北和彦です

兵庫県豊岡市のお墓と墓石のアドバイザー、おおきた石材店です。

☑ 兵庫県北部で唯一の「お墓ディレクター1級」取得者です
☑ 雨漏りしないお墓「信頼棺®」の北近畿唯一の代理店です
☑ (一社)日本石材産業協会常任理事をしております

おおきた石材店はお墓のことを全く知らない人にも、お墓を建てる時に大事なことをわかりやすくお伝えすることを第一に考えて情報発信しています。

庵治石、ご存知ですか?

庵治石と言えば、知っている人は当然知っているけど、お墓の石について興味ない人には知られていないくらいの知名度ですが、世界一高価な「みかげ石」として知られています。(石屋さんなら知らないと馬と鹿レベルの常識です。)当然ダイヤモンドとかルビーとかの「宝石」と呼ばれている石ほどは高価ではないですが、(重さあたりの価格として換算してですが。。。)通常のお墓一式を建てると国産の高級セダン一台分、大きさによっては外国の高級車並みの価格もすると言われています。

どうしてこんなに高価なのかというと、その理由は以前にもブログで書いております。

 

庵治石が高価である理由①

庵治石が高価な理由
(※・・・なかなか面白くてわかりやすい記事だな。。。我ながら。。。)

この記事読めば、高くて当たり前だよね、ってほんとによくわかります。ダイヤモンドって原石は結構大きなものが採掘されるのですが、実際にダイヤモンドとして店頭に並ぶものはキズがなくて、光沢が素晴らしい部分。そうとなると、ほんとにわずかしかなく、それが非常に高価な理由だと言われます。

この墓石界(もしかして、この言葉私が作った???)のダイヤモンドと呼ばれる「庵治石」も全く同様の理由でほんとに高価な石なのです。

庵治石の特長として書いた「希少性」、もちろんこの採掘した原石のうち、わずかな部分でしかお墓にならないという部分もとても「希少」ですが、それだけではありません。

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庵治石が高価な理由②

私のドヘタな写真では鮮明には写りませんが、(フラッシュが写りこんでる。。。)

庵治石というのはこのような「細目(こまめ)」と呼ばれるみかげ石の中でも一番細かい粒子構造を持っています。

糠(ぬか)というのはお米を精米した時に出るお米の表面の層を研ぎ落したものですが、非常に細かい粉でそれに類するような細かい表面の粒子のみかげ石のことを「糠目」と呼びます。その一番細かいものを庵治石の場合は「細目(こまめ)」。関西圏の石屋さんは単に「細目(こまめ)」というと、「庵治石細目」を指す、という習わしすらあります。平安時代の風流な貴族の公達(若者)たちは「花」と言えば、「桜」を指す固有名詞だったのと同様です。

 

他のみかげ石では「糠目」と呼ぶこともあります。庵治石はそれ以外にも「中細目」、「中目」とありますが、いずれの石にも独特な白い模様のようなものが出ることがあります。この模様を「斑(ふ)」と呼ぶのですが、庵治石の中でも最高級と呼ばれるものには、この「斑」の模様が非常に美しく浮き出したように出てきて、それがとても美しく、他の石ではなかなかそのような模様になることはごくごく稀なので、この庵治石の「希少性」のもう一つの理由がこの「斑の浮き出る表面の模様」でもあります。

この二つの理由で庵治石は世界でもまれにみられる希少な石ということでとても高価な価格で流通しております。

つまり、素材があまりにも希少なので、希少価値が出て、高価になるという理由です。

庵治石が高価な理由③

その希少価値の高い庵治石ですが、先ほど紹介した「大川石材㈱」はもちろんのこと、庵治石を採掘される庵治牟礼地区にある石材店で長い間かかって「庵治石」というブランドが汚れないように、守り続けてきたということもすごく大きいですね。

「庵治石」というブランドに恥じないお墓を作る、という一点で長い間守り続けてきたクオリティー。採掘はわかりませんが、加工に関しては私も少しだけ加工をしているので、よくわかるのですが、ほんの少しでも気を抜くと、加工というのは品質が落ちてしまうのです。時間と体力と経験をつぎ込まないと高いクオリティーは維持できません。この高いクオリティーを維持し続けることも庵治石の希少価値を高めている一つの大きな要因です。

まとめ

このように、たくさんの条件と環境と人々によって、希少価値を高め続けてこられた庵治石。それを維持し続けることもほんとに大変なことです。庵治石とはある意味、奇跡の石でもあるわけです。その対価として「高価である」ということは当然なのだと思います。

 

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